さて、ドロップルーフでは撥水加工を専門行うサービスですが、その機能を誤解されることで新たな危険性が生まれてしまいます。
今回は、その撥水加工ウェアに関する「あるある」をお話します。
撥水されていればレインウェアというわけではない!
第一回コラムでもお話しましたが、「撥水」と「防水」は違うものです。
どうしてもそこを混同してしまう方が多いです。
私自身登山のガイドを行いますし、また、富士登山シーズン中はそらのしたで富士登山用品のレンタルを行ってます。
撥水されているウェアを持って、特に富士登山では登山初心者が多いため、「レインウェア持ってきてます!」という方の中に10人に1人はただの撥水ウェアであったりします。ウィンドブレーカーという種類のウェアですね。
この勘違いは非常に危険です。
レインウェアは防水加工されてこそレインウェアなんです。必ず何かしら防水フィルムが貼られているかラミネートされています。
逆に言えば、撥水加工されてなくても「防水」でありさえすればレインウェアと言えます。
コンビニで売られているビニール合羽はわかりやすい例ですね。
撥水だけされているウェアを来ると、見た目は撥水されていても、少しずつながら中に浸水してきます。また、圧力がかかる部分は浸水してしまいます。ちょっとした雨や一時的な雨であれば大丈夫ですが、過酷な状況になれば必ず濡れてしまいます。これが山の中であったら大変な状況です。
撥水されているウェア=レインウェアではない!ということをしっかりと意識しましょう。
ではどうすればレインウェアかウィンドブレーカーなのかを見分けられるか?
これは非常に難しいです。
生地をしっかり観察して、見る人が見ればわかります。
ただ、一般の方がレインウェアかどうかを見分けるのは非常に難しいでしょう。
商品自体に[GORE-TEX]と記載されていれば間違いなく防水フィルムが入っているのでレインウェアです。
ただ、GORE-TEXではないレインウェアももちろんありますので、一般の方がそれを見分けるのは難しいでしょう。
購入する際に、防水機能としてどのようなスペックを持っているかをしっかりと調べてから購入する必要があります。何度も言っているように「撥水加工」と記載してあっても防水機能が備わってなければレインウェアとして機能しません!
既に買ってしまった方!
インターネット等でスペックを調べて確認しましょう。
自分の身につけるウェアがレインウェアなのか、ただの撥水加工ウェアなのか、しっかりと理解しておく必要があります。