防水加工とは

防水加工と撥水加工とありますが、防水加工は水を通さない加工で撥水加工は水をはじく加工になります。
また防水加工にもいくつかのレベルに分かれているので、そういったものの違いなどをこれから説明していきましょう。

防水性能を測る方法とは

防水性には強さがあり、特に衣類の場合は耐水圧という指標で図られます。

水の圧力(水柱の高さ)がどの程度になった場合に生地から水が漏れだしたかを測定します。防水性があると言われる生地だと6000mmとか10000mmに及びます。もちろんそれ以上の数値の物もあります。

これらの防水性能は、防水フィルムもしくはコーティングによって発揮しています。ただの布生地にこれら防水フィルムやコーティングを付加させることによって防水加工が可能です。どの防水加工を選択するかによって防水の強さが変わってきますので、目的によって処理が変わります。

防水加工は撥水加工と異なる

防水加工と撥水加工がありますが、どう違うかは水の進入を防ぐのか弾くのかという違いです。

よく「防水性が落ちてきた」と耳にすることが多いですが、生地の表面で水が弾かなくなり撥水性が落ちた様子に対して「防水性が落ちた」と言っていることがありますが、それは間違いです。

防水加工は水を通さない加工で身に付ける物などでいうと孔をふさいで水を通さない造りになっています。そのため身に付けていると蒸れやすいと言うデメリットがあります。
撥水加工は水を弾く加工ですので、ある程度の水圧がかかると水は染み込んで来るデメリットがありますが、空気も通すので身に付けた感じは快適です。

撥水より防水のほうが水の浸入を防ぐ効果が高くなりますが空気自体も通さなくなるので中は蒸れたりすることがあります。ですので使用用途によって防水のもの撥水のものと使い分けることが大事だと思います。どちらにもメリット、デメリットがあるのです。

防水スプレーで期待できる効果は防水ではなく撥水

自分でする防水対策に防水スプレーがありますが、これは防水加工の製品と違い、期待できる効果は撥水のほうが近いものになります。
たとえば靴の防水をしようと思ったとき、布の靴だったときに防水スプレーをすることで完全に防水することは難しいです。現在発売されている防水スプレーは水を弾く撥水性を付与させて、水が通過することを軽減させているため、防水スプレーと販売されていても実際は撥水スプレーの効果となっています。ですので効果としては弱い防水か撥水というものになるでしょう。

しっかりとした防水効果のものが欲しいのなら防水加工がされた商品を購入したほうが手軽です。自分でする防水対策はあくまで軽減くらいの効果だと思っていたほうが無難だと思います。

撥水加工専門サービス「ドロップルーフ」

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