防水スプレーと弾水コーティングの違いは?

レインウェアやスノーウェアの水の弾きが悪くなってきたと感じた時にどうしますか?

防水スプレーを吹き付けるという方は多いのではないでしょうか。その場ですぐにスプレーして撥水してくれる防水スプレーは確かに魅力ですね。そんな防水スプレーと当社の実施している弾水コーティングは何が違うのかを説明していきます。

防水スプレーのメリット・デメリット

防水スプレーのメリットはやはり手軽さだと思います。「明日山に行くのに雨予報だ!」そんなときにでもほとんどの防水スプレーでは屋外でスプレーを吹き付けておけば処理完了というすごく簡単なもの。さすがに雨に打たれる数分前に吹き付けても大丈夫な防水スプレーは知りませんが。とは言え前日ないしは当日にスプレーをするだけで撥水処理ができてしまうのはとても魅力です。

防水スプレーのデメリットは撥水持続性に乏しいということです。防水スプレーの寿命はその日そのシチュエーション限りと考えた方が良いでしょう。何度も使用して持続するほど防水スプレーは効果がありません。それには理由があって、端的に言うと簡単に処理ができるからです。そもそも防水スプレーは家庭でできる処理、だれでもできる処理を念頭に開発されています。簡単に処理ができるのにすごく持続する撥水力というのは都合が良すぎます。簡単に処理ができる反面、撥水性もすぐに失われてしまいます。利用者はそういうものだと理解して使用する必要があると思います。

次に生じるデメリットは、撥水処理ムラが出来やすいということ。スプレーを吹き付けるという行為で全体に均一に吹き付けることは非常に難しい行為です。スプレーが濃く吹き付けられる場所、薄く吹き付けられる場所が出来てしまうのは当然と言えば当然です。生地の色にもよりますが、処理後乾いた後に濃い部分と薄い部分で色ムラが生じることもあります。しかも撥水効果はすぐに取れてしまっても色ムラはずっと残ってしまうなんてことがあります。これは色ムラの原因が防水スプレーの撥水成分の影響というだけでなく、防水スプレーに含まれている溶剤の影響によることもあるためで一度色ムラが発生してしまうと戻らないということがあります。

弾水コーティングのメリット・デメリット

弾水コーティングのメリットは何といっても撥水の持続力。アウトドア向けに開発している撥水加工ということだけあって、これまでの撥水加工とは段違いの撥水力を誇ります。http://droproof.com/verification/こちらのページに掲載されているように防水スプレーは洗濯するとすぐに撥水力が失われてしまう傾向に対して弾水コーティングは30回の洗濯を行っても高い撥水性を誇っています。
その理由は、防水スプレーが簡易的に撥水処理を行っていることに対して弾水コーティングは非常に手間をかけて処理をしていきます。例え同じ撥水処理剤を使って処理したとしても家庭で行う場合とdroproofの弾水コーティングで行う場合ではレベルの違う撥水性になります。それだけ手間暇かけて処理をした撥水処理のため、簡単には落ちずに高い定着力を出すことができます。

弾水コーティングのデメリットは、防水スプレーとは違って時間が掛かる点でしょう。「明日山に行く」そんな状況では手遅れです。弾水コーティングに出してから手元に戻るまでおよそ2週間掛かるため、計画的に出す必要があります。弾水コーティングと共にクリーニングもされて返ってくるため、1シーズンが終わった際にクリーニングの意味も含めて出すというのが良さそうです。

現状、家庭でできる撥水処理としては防水スプレーを吹き付けるかアウトドア用品店で販売されている撥水剤を使って洗濯して処理する2パターンしかありません。どちらにせよ簡易的に加工が可能な分、簡易撥水と考えた方が良いでしょう。しっかりとした撥水性が必要でありましたら弾水コーティングをぜひ試してください。

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