★防水スプレーと撥水スプレーどちらを買いますか?
悩ましい質問ですね。以前のコラムに撥水と防水の違いに関して記載しました。
それによると「防水」は水を通さない機能を示します。
一方「撥水」は水を弾いている事象を示します。
ということは防水スプレーは水を通さないようにするスプレーで、撥水スプレーは水を弾くようにしてくれるスプレーとなるでしょうか?
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★実はどちらも撥水性を出すスプレーです
実は、防水スプレーも撥水スプレーも同じです。
どちらのスプレーも生地に撥水性を持たせることによって、容易に生地への浸透をしないようにする機能を活用してます。撥水が100%効いていてしかもそれが完全に持続することができたら、防水といっても良いのですが、防水スプレーでそのような完全系の撥水性を出すことは不可能です。
じつは防水スプレーにせよ、撥水スプレーにせよ、生地に撥水性を与えることで、生地への水の浸透を防ぐ現象を利用して防水スプレーと称しています。
ここで注意してほしいのは、撥水性を活用した防水は完璧にはできないことです。これはスプレーにせよ、その他のどんな撥水剤でも同じです。
衣類に対する撥水性に限定して言えば、恒久的なものはありません。
どんな超撥水をする衣類であっても、長い時間水に接することでいずれ水は染み込みます。
★防水するには防水膜が必要
衣類を後から防水にするのは、不可能ではありませんが、現実的にはありえません。防水するには防水膜が必要になります。それがゴアテックスであったり、防水透湿性フィルムであったり、傘とかであればコーティング処理がされてます。
その防水膜を後から与える処理は非常に大変です。実使用に耐えうる形で防水膜を処理するのはかなり厳しいと言えるでしょう。そのため、防水スプレーといっても、防水膜を形成するわけではなく、撥水膜を形成して、撥水が効いている間は防水されるため、一時的な防水として売り出されています。後から防水性を付加することができないため、ウェアを購入する際に、防水かどうかを確認する事はとても重要です。
★撥水性の耐久化に着目
そこで着目したいのが撥水の耐久性。弾水コーティングはいかに撥水性を持続化できるかということに着目して開発しました。完全防水でなくても撥水がある程度保つことができることで受ける恩恵も大きいはずです。傘を差していても濡れてしまう肩や袖。弾水コーティングで耐久撥水加工をしておくことで、濡れることが無くなり、少し叩けば元通りになります。アウトドア用として開発した撥水であるため、街での使用であれば余裕の撥水性を示します。
まだ、加工可能品が限られてしまう部分がありますが、お気に入りのタウンウェア、弾水コーティングしてみませんか。