【ゴアテックスの構造】ゴアテックスに撥水性を付加させるには…

さて、前コラムでは撥水と防水の違いに関して学びました。

そこで、ゴアテックス生地は防水機能であり、表面繊維自体に撥水性はないということを言いました。

でも実際には、ゴアテックスのウェアは水を弾きますよね!どうして水をはじくことができるのでしょうか?

ゴアテックスウェアとして撥水性を持たせてます

種明かしのちょっと前に…、

ゴアテックスは撥水性がありませんが、ゴアテックスウェアとして撥水性があります。ここを間違えてはいけません。

ゴアテックスウェアは、ゴアテックスを挟み込んだサンドイッチ構造になってます。サンドイッチの具の部分がゴアテックスだとすると、パンの部分が存在するわけです。そのパンの部分に撥水性を持たせています。

ゴアテックスの3層構造の理由とは

ゴアテックスウェアはほとんどが3層構造となっており、中心層にゴアテックスが挟み込まれてます。なぜ3層構造かといえば、そうしなければならない理由があるにほかならないのですが、その一つとして、ウェアに撥水性を持たせるためです。もちろん、まだまだ他にも3層構造にする理由があります。

ゴアテックス自体は白いフィルムです。破れでもしない限りはなかなかお目にかかれません。みなさんが実施に目にするのはそのゴアテックスフィルムを挟み込んだ表生地であり、ただの繊維です。

つまり、ゴアテックスとその繊維は全くの別物ですので、撥水性はゴアテックスによって生み出されているわけではありません。

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    ゴアテックス公式ホームページより引用

しかしながら、その表地の撥水性は、挟み込んでいるゴアテックスに対して非常に大きな影響を与えます。

その内容は別コラム(撥水性の低下がもたらすゴアテックスウェアへの影響とは)でお話します。

撥水加工専門サービス「ドロップルーフ」

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