ゴアテックスの正しい選択方法やメンテナンス方法は別コラムにて説明してきましたが、ここでは保管の仕方を説明します。ゴアテックスウェアを長く愛用するためには使っていない間の保管も大切。ゴアテックスの保管方法を理解しましょう。
ウェアをスタッフバッグに入れる?入れない?
アウトドアのウェアを購入するとスタッフバッグが付いてくることがありますね。スタッフバッグに入れてゴアテックスウェアを保管しているというかたも多いと思います。実はこれ、NGです。スタッフバッグの本来の目的は山に持っていく際に小さくコンパクトにまとめられるようにという目的で付属しています。保管を目的として作られているわけではないんですね。そのため、原則は山に持っていく時にだけゴアテックスウェアをスタッフバッグに入れる。それ以外の時はスタッフバッグから出しておくというのがベストです。
ゴアテックスの保管の際に気を付けないといけないことは?
ゴアテックスウェアの保管時に気を付けなければいけない点は、第一に乾燥した場所に置くという点です。よく「風通しが良い場所に」ということが書かれていませんか?風通しが良い場所って?って思いますよね。外なのか、部屋の中の風通しが良い場所?そもそも風通しとはどの程度なのか?と疑問に思います。「風通しが良い」という言葉の真意は「湿気がこもらない場所」ということです。
次に保管の際に気を付けたいことは、直射日光は避けましょう。日光の紫外線は生地を傷めます。退色する原因でもありますので直射日光が当たらない場所での保管が必要です。次に直射日光とは違う意味でも、高温になる場所は避けましょう。車のトランクや高温になってしまう倉庫への保管は好ましくありません。高温になることでゴアテックスと表生地の密着性が悪くなったり、ゴムや部品類の劣化にもつながります。
最後に、スタッフバッグの所でも触れましたが、スタッフバッグの中で保管するのではなくハンガー掛けで保管しましょう。
これらをまとめると、部屋のクローゼットにハンガー掛けをして保管しておき、クローゼットは湿気が上がらないように乾燥剤や防虫剤を入れておきましょう。これらを気を付けることでお気に入りのゴアテックスウェアを末永く使っていくことができますよ。