撥水という言葉をよく耳にするようになりました。
一方で「防水」と言う言葉がありますね。いったい何が違うのか?
「撥水」とはなんでしょう。
★防水と撥水はそれぞれ違った現象
広辞苑によると布や紙が表面で水を弾くこととなっております。
そう!水を弾く現象こそが撥水なんです。
一方で、よく間違えるのが「防水」
防水は水を通さないことです。
防水と撥水は違う現象をさしております。
・防水性はあるけど撥水性がない。
・撥水性があるけど防水性はない。
これ、どちらも矛盾してなくてごくごく普通に有りうる話なんです。
★ゴアテックスの表面繊維にもともとは撥水性がない!?
よく、「古くなったゴアテックスのウェアに水が染み込むようになった。」
「ゴアテックスの防水が聞かなくなった。」ということを言う人がいます。
これ、結構錯覚だったりします。
詳しくは別コラムで説明しますね。
実際に微小な穴があいてしまっていることもあるので、絶対に間違ってますとは言えませんが、あたかも水を通してしまっているような錯覚を起こすことがあります。
さて、この錯覚の原理はひとまず置いておいて、ゴアテックスは水を通さず水蒸気を通すという素材です。つまりは「防水」なんです。
先ほど、「防水性はあるが撥水性はない」ということはごく普通に有りうるということを言いました。
ゴアテックスそのものの機能は「防水」なんです。このことを間違えて捉えてしまいがちです。
「防水性」しかないゴアテックスに「撥水性」を持たせるにはどうすればよいか??
これはまた次回の雑学でお話します。