高価なレインウェアにはメンテナンスが必要

登山用のレインウェアはゴアテックスを代表とする高性能素材を使っているため、ジャケットだけでも4~5万円以上はするものも多いです。

ただ、最近ちょっと変わったことを耳にします。

高くてもすぐに性能落ちてしまうから1~2万円のレインウェアで充分じゃないかという主張です。

たしかに、1~2万円で買えるなら、先に示した商品を3~4着買えてしまいます。

これにはレインウェアの背景が存在します。

人体への影響および環境への影響を考慮して有機フッ素化合物、つまりPFCを使わない方向へ進んでいるからです。

PFCは非常に安定的で撥水性のとして優秀な性能を持っていました。そしてレインウェアにPFCが使われるのは自然な事でした。

しかし、先の問題で私たちはPFCを手放す必要が出てきました。この時、化学上の特性により、どうしても撥水性能は劣ってきます。

4~5万円するウェアであっても同じことが言えます。しかも撥水性能が落ちれば、本来持つ高いパフォーマンスが発揮できないという面も事実です。

上記のような事実はあるとして、だから1~2万円のレインウェアを使いすればいいという考えも疑問が残ります。

PFCという利便性を失ったからと言って、また場当たり的な対応をしていくのでしょうか?

私たちにはまだまだ手段は残されています。それが適切にメンテナンスをするということです。

メンテナンスをすることで、本来持っている高い性能を落とさず使うことができるし、そして製品寿命を延ばすことができます。

でも、確かにメンテナンスは大変です。お金も労力も掛かります。なにより愛情が必要です。

使い捨てた方が簡単かもしれないです。

でも、私たちはそうしない。

これからの私たちが求められている自然を愛する者の姿でないでしょうか。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加