バックパック(リュック/ザック)の撥水・防水について

アウトドアは自然を楽しむものであると同時に自然との戦いでもあります。特に山は天候が変わりやすく、時には信じられないような大雨が無慈悲に降り注ぎます。
我々は、それらに対応するしかないのです。対応できなければ、命に関わると言っても過言ではありません。

バックパック(リュック/ザック)の防水性

バックパックはわずかながらの防水性がありますが(防滴性といった方が適切かもしれません)、完全防水のものは非常に珍しいです。基本的なバックパックは多少の雨は防いでくれるものの、長時間雨に濡れれば内部に浸透してきます。逆に高価なものであれば完全防水をうたう商品もあり、長時間の降雨でも濡れません。生地からの水の染み込みだけでなくファスナー等の部品から水が入ってくるので完全防水のバックパックであるためには止水ファスナーを使用しなければなりません。

止水ファスナーはその名の通り水の浸入を防ぐファスナーで、普通のファスナーとは違います。一見完璧に密閉できているように見える普通のファスナーも、実はそうではないので止水ファスナーを選択した方がよいでしょう。止水ファスナーは凍結に弱く、開くのに苦労するということがありましたが、現在は技術が進歩してそのようなことは無くなりつつあります。

バックパック(リュック/ザック)の経年劣化について

いくら高価で完璧と思われるバックパック(リュック/ザック)も、物である限り経年劣化は避けることができません。
最初は水を弾いていたにも関わらず、経年によって効果が薄れてきて内部が濡れてしまうものです。雨だけでなく、地面にこすったり壁にぶつけるなどをしても当然痛みます。例えば内部が濡れてしまうと、それを機に一気に劣化が進んでしまいますし、いくら乾燥をさせたとしてもカビが発生することによる衛生面での不安は拭えません。

特にバックパックの裏生地には簡単に水が入ってこないようにコーティングがされているものも多いです。このコーティングは湿気や熱によって劣化が進みます。ボロボロとコーティングが剥がれてしまうような状況になるとバックパックの寿命と言えるでしょう。

以上のようなことがありますので、例え高価なバックパック(リュック/ザック)を購入したとしても安心はせず、完全防水だとしてもずっと新品状態のまま使うことはできないという意識を持つことが重要です。

バックパック(リュック/ザック)などはアウトドア専門の撥水加工サービスへ

バックパックに撥水加工を行うことで、弱い雨程度ならわざわざザックカバーを掛けなくても水を弾いてくれるので安心です。ファスナーは防水できませんのでわずかながらの水の侵入はありますが、強い雨でなければほとんど水は入ってきません。

バックパックへの撥水加工は雨対策だけでなく、水濡れに強くなることでカビを抑えたり、劣化を抑えてくれる効果があります。バックパックの寿命を延ばしてくれます。
新たなバックパックを購入する前に、撥水加工サービスを検討してみる価値はあるでしょう。

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