雨天の日に欠かせないのが傘です。この傘を長期間、メンテナンス無しで使用し続けると布地部分に水が染みこんで濡れてしまいます。
布地に水が染みこむとシミができ、重く感じたり、水が垂れるので傘の役割を果たせなくなります。
傘の撥水性・撥水効果を元に戻す方法の一つ撥水スプレー
傘の撥水性能をいとも簡単に復活させたいなら、撥水スプレーを使うという方法があります。
各メーカーによって市販されている撥水スプレーがたくさんありますので、価格重視や性能重視で選べます。
また、使用されている成分によって大きく3つに分けられます。1つは最も安価なフッ素成分を使ったもの、2つはシリコン成分を使用したもの、3つはフッ素成分とシリコン成分を併用した高級品で、いわばハイブリッドといえるスプレーもあります。
いずれも高い撥水性能を有しており、自宅で簡単に処理できます。また、水分を弾くだけでなく防汚効果も備えているので、傘の布地が雨水で濡れてしまった、傘にシミができている、雨漏りがしている時に使うと便利です。
傘のフッ素系撥水スプレー(防水スプレー)
傘の撥水効果を復活させるフッ素スプレーは、水が濡れる部分にシュシュッと噴きかけて使用します。
フッ素成分のスプレーは、シリコン成分やハイブリッドに比較すると安価なため、気になる部分にたっぷりと使用できる、水だけでなく油も弾くという特徴があります。
フッ素スプレーを使用するときの注意点として、濡れた状態では使用しない、乾かした後に使用する、スプレーした後は傘を開いた状態でしばらく放置し乾燥させましょう。また、スプレーを表面にさっと噴きかけたぐらいでは撥水効果がありませんので、布地がしっとりとするぐらいたっぷりと噴きかけてください。噴きかけた後にすぐに使用するのではなく、しっかりと乾燥させた後に傘を使用する必要があります。
この加工により雨の日には小さな水玉の行列が発生し、面白いように地面に落ちていく様子に気づくはずです。
傘のシリコン系撥水スプレー(防水スプレー)
傘用の撥水スプレーには、シリコン成分を含んだものも存在します。フッ素加工と比較するとより撥水効果が長くなる傾向にあります。
シリコンスプレーは油分を使用しているため、ワックスのように傘コーティングして水を弾きます。それに対してフッ素はトゲ状の成分が無数に並び水を弾きますが、布地を指で押したり、開いたり閉じたりすると、トゲが横に寝てしまい揮発性が落ちるという特性があります。
シリコン成分を含んだ撥水スプレーであれば、指で押したり開いたり閉じたりしても膜が劣化しがたく、長期間水を弾いてくれます。また、こまめにスプレーしなくても構いません。
使用方法は、乾いた状態の傘の気になる部分にしっとりするまでスプレーしてやりましょう。小さな雨粒が滑るようにして落ちていくので、雨の日でも気分が軽やかになります。