防水スプレーのメリット・デメリット【防水スプレーは慎重に使う】

今回、【防水スプレーを慎重に使う】という題名をつけていますが、なにも防水スプレーを吸い込むと危険なのでスプレーの仕方に注意しましょうという趣旨の記事ではありません。防水スプレーにもデメリットがあるためそのデメリットを理解して使いましょうという記事になっています。

下記の記事も併せてお読みください。
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撥水スプレーや防水スプレーの効果はあるのか
スノーウェアの防水スプレー・撥水スプレー

防水スプレーのメリットとは

防水スプレーは家庭でできる数少ない撥水処理の一つで、最も簡単に撥水処理ができる方法であります。ほかにはアウトドア用品店などで販売されている「NIKWAX(ニクワックス)」などの撥水剤を用いて処理する方法もありますが、こちらは洗濯と合わせて処理する必要があるため防水スプレーと比較すれば手間がかかります。

また、防水スプレーは処理後の速乾性が高いためスプレーして撥水処理をしてから撥水効果が現れるまでの時間が短く済みます。しっかりと防水スプレーの効果を出すためにはスプレーをしてから半日以上は乾燥させたいところですが取り急ぎの場合でも撥水効果を出すことはできます。

これら「簡単に処理ができること」、「処理をしてから効果が現れるまでの時間が短いこと」が防水スプレーの大きなメリットとなっています。

防水スプレーのデメリットとは

まずは防水スプレーの中身を知ろう

あまり書かれていない防水スプレーのデメリット。今回はこの部分をよく理解していただくための記事となっています。

まず防水スプレーの中身に関して知っていただきたいのですが、実は缶に入っているもの全てが防水スプレー成分ではありません。もちろんスプレーをするためにガスが入っているのですが、そのガス分を考慮しないとしても、スプレーから噴霧される液体の全てが防水スプレーの有効成分ではないのです。むしろ有効成分は非常に少なくて、考え方にもよりますが良くて数%、厳密に考えれば計測することが難しいくらいの分量しか撥水(防水)有効成分は入っていません。その成分がスプレーの液体の中に分散されて存在しています。あまり濃い溶剤にしてしまうと吸い込んだ際に深刻な状況になったり、皮膚に付くことで影響があったりすることもあり、扱いやすい濃度に希釈されています。また、それと同時に撥水有効成分を衣類や靴に付着させるための成分も同時に希釈されて存在しています。撥水有効成分だけでは不安定なため、それらを衣類に付けておく「糊」のような役割を果すものです。防水スプレーの液の中にはこのようなものが入っています。

もし防水スプレーが効かなくなったら

さて、その防水スプレーを吹き付けた後、有効成分が付着していて撥水効果が続いている間は良いのですが、そのうちに撥水力が低下してきていずれなくなってきます。その有効成分が取れてしまった後に残るのが、先ほど防水スプレーの中に希釈されている糊のような役割を果すものであったり防水スプレーの溶剤が衣類に残る場合があります。実はこの撥水有効成分が取れてしまった状態では、元々撥水スプレーを吹き付けていない時よりも濡れやすくなっているということがあるのです(濡れやすくなるもしくは一度濡れてしまった後の渇きが悪くなる状態となります)。糊付けした紙を乾く前に引き剝がすと、ベタベタして汚れまで付いてしまい汚くなってしまう、そんな状況が衣類の上でも起こることがあります。防水スプレーをしたのにスプレーをする前より悪化するなんてとても悲しいですね。そうならないようにするには、まずは使用しているスプレーをいきなり全体に吹き付けるのではなく、衣類の部分的に吹き付けてみて、数日使用後の様子を確認して使用する必要があります。スプレーをすればするほどだんだんと濡れやすくなってきたという方はまさに衣類に残存している成分の影響ですのでそうなってしまった場合はご相談ください。

防水スプレーは大切なウェアの前にお試しがおすすめ

防水スプレーのデメリットで解説したことが起こらないように、撥水加工はしっかりと有効成分を定着させることが大切であり、また仮に有効成分が脱落した場合でも濡れを助長することがないように確認しておく必要があります。防水スプレーではいきなり大切なウェアに使用するのではなく使用する前に試しを行っておくことがお勧めです。

大切なウェアで長く撥水状態を保ちたい方であれば撥水加工専門サービス「ドロップルーフ」がお勧めです。撥水有効成分をしっかりと衣類に密着させ脱落させないよう研究・開発された「弾水コーティング」という技術によって持続性のある撥水性を実現させています。

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