撥水加工とは、スキーやスノーボードウェア、登山ウェアなどが持っている機能を100%発揮させるために必要なメンテナンスで、より長く快適に使用できます。
雪や雨から道具を守るという役割においては、防水加工と同じものと考えがちですが、実際には異なる性能を持っています。
撥水加工は雨対策以外にもシミ・汚れ対策にも
撥水加工は水を弾く、防水加工は水を通さないという違いがあります。撥水加工は、水を弾くために布地の表面に加工を施します。
自動車で使用するワックスのように雨が当たると水玉状になり、重力に従って下へと落ちていきます。
防水加工は、生地の裏面などに専用フィルムを接着させて水が染み込まないようにします。
水や風を通さないテントやザックなどの表面が濡れても裏面で食い止め、収納物を濡らさないという機能があります。
撥水加工は、主に登山やスキー、スノーボードなどのアウトドアスポーツを楽しむときの雨対策や汚れ対策に利用されています。
主にフッ素加工やシリコン樹脂成分を含んだスプレー、クリーニングで素材をコーティングして水を弾き落とします。
街のクリーニング店での撥水加工
最も効果が高いのは、クリーニングによる撥水加工です。
スプレーに使用されるフッ素成分よりも、分子の大きなフッ素成分を使用しているので、布地に雨がかかると染みこまずに水玉状になって、気持ちが良いぐらいスルスルと滑り落ちていきます。
撥水クリーニングでは素材丸ごと加工するので、ウェアやザック全体に撥水性能をもたせられるので、雨量の多い雨であってもしっかりと水を弾いてくれます。
また、これらの店舗では、一般的なクリーニングにプラスする形で撥水加工をするため、店ごとに撥水性能が異なることに注意が必要です。
登山やスキー、スノーボードなどを心ゆくまで楽しみたいなら、アウトドア専門店に撥水加工を依頼するのが最も効果的です。
撥水スプレーと専門店での撥水加工の違い
撥水方法で最も一般的なのが、撥水スプレーを使った方法です。
撥水加工スプレーは自宅や携帯して必要なときに利用できるというメリットがあります。
また、撥水したい物や部分にシュシュッと噴きかけるだけの簡単さを備えていますが、その効果は限定的です。
スプレーを噴きかける時間にもよりますが、しばらく経つと布地に染みこんでしまいます。
また、気になる部分への補強や小雨に向いた方法ですが、本格的な撥水加工ならやはりアウトドア専門店に任せるのがおすすめです。
アウトドア専門での撥水加工のメリットは全体を加工できる、長期間効果が持続できる点です。
撥水性能の高いアウトドア専門に任せ、アウトドアスポーツを心ゆくまで楽しみましょう。