なぜゴアテックスは洗濯やメンテナンスが必要なのか?

act.1 ゴアテックスのメリットと、メンテナンスの必要性

ゴアテックスは、防水性と透湿性に優れた素材です。ゴアテックス製のレインジャケットは、雨水を通さず、それでいて水蒸気を通すように作られています。そのため、一般的なレインジャケットとは異なり、雨の中でもドライな着心地を維持することができます。
アウトドアの愛好者の皆さんにとって、防水素材といえばゴアテックスではないでしょうか。濡れない、蒸れないゴアテックスは、アウトドアの相棒にうってつけの、最高の素材です。医療用や軍用といったシビアな分野にも用いられる素材なので、信頼性も高いですよね。
しかし、こうしたゴアテックスのメリットを引き出すには、適切なメンテナンスが不可欠です。ゴアテックス製のレインジャケットのメンテナンスを怠ると、使い捨てのレインジャケットよりも悲惨な着心地になります。さらに最悪の場合、アウトドアの安全を損なう可能性もあります。

act.2 ゴアテックスの構造と、劣化の原因

ゴアテックスの構造

実は、「ゴアテックス」という生地は存在しません。これはよくある誤解です。ゴアテックスそのものは、非常に薄いフィルム状の膜です。この膜には、目に見えない微細な孔が空いています。この孔は、水蒸気を通しますが、液体の水を通しません。こうした構造が、ゴアテックスの防水性と透湿性を両立させています。
しかし、ゴアテックス自体はフィルム状の膜であるため、耐久性や感触などの点から、それ単体では衣類に用いることができません。そこで、ゴアテックスを芯地として、一般的な生地を表地、裏地として組み合わせる方法が取られています。こうすることで、ゴアテックスを外部の厳しい環境から保護しつつ、快適な着心地を実現することができます。
そして、表地は直接雨の影響を受けるため、撥水加工されています。実は、ゴアテックス製品にメンテナンスが必要な最大の理由が、この撥水加工にあります。

ゴアテックス製品が劣化する理由

ゴアテックス自体は、(化学的に安定な物質でかつ)表地や裏地に保護されているため(破れや穴などの物理的な損傷が無ければ)、基本的に劣化しません(→性能低下しません)。しかし、表地に施された撥水加工は、繰り返し使用される度に劣化していきます。すると、やがて表地は雨水を吸うようになります。
水を吸ったレインジャケットは重く、冷たいため、疲労や体温低下を引き起こす原因になってしまいます。体力と体温を温存する必要があるアウトドアにおいては、致命的です。
このような状態でもゴアテックスの防水性は発揮されています。しかし、表地が雨水を吸っていると、表面にできた水の膜が、ゴアテックスの透湿性を妨げます。
また、繰り返し使用するうち、裏地にも汗や皮脂による汚れが付着していきます。この場合も、裏地の表面に付着した汚れが、ゴアテックスの透湿性を妨げます。
こうなると、ゴアテックスの優れた性能は、もはや適切に発揮されません。

Act.3 プロによるメンテナンスの必要性

ゴアテックスの優れた性能を引き出すには、表地の撥水加工を維持し、裏地を清潔に保つ、定期的なメンテナンスとクリーニングが不可欠です。
ゴアテックスの洗濯やメンテナンスは市販されている材料をつかえば自分自身でも可能です。ただし、自分で行う洗濯や撥水加工で満足できない方はプロに依頼すると良いでしょう
そこで、プロの力が必要になります。プロに依頼すれば、高度な技術と充実した設備により、市販の撥水スプレーよりも高度な撥水加工を行うことができます。また、裏地と外観を清潔に美しく保ち、他の劣化を補修することもできます。
ドロップルーフにご依頼いただければ、最新の技術を用いた適切なケアとメンテナンスにより、ゴアテックス製品の本来の性能を維持することが可能です。ドロップルーフは、アウトドアに特化したメンテナンスで、安全で快適なアウトドアライフをサポートします。ぜひ一度、当社へお問い合わせください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加