ゴアテックスの洗濯(クリーニング)の注意点。脱水はNG!!

登山用やアウトドア用品などに大活躍するゴアテックス製品ですが、自分でもメンテナンスが可能ということをご存知でしょうか。ゴアテックス製品は、きちんと手入れをしなければせっかくの高性能も徐々に弱まってしまいますが、適宜メンテナンスを行うことで再び撥水性が蘇ります。今回は、自宅でできる洗濯の方法や注意点などについてご紹介します。

脱水はNG乾燥機で

ウェアなどゴアテックス製品の撥水性能が減退してきたと感じたら、自分でも回復させる方法があります。その中で、簡単にできる方法の一つが洗濯です。ゴアテックスは、手順を踏んで洗濯を行えば、性能が落ちてしまう心配はありません。ウェア表面に付いている泥などの汚れをしっかりと除去することで、ゴアテックスの耐久性が高まり、ウェアと長期間付き合っていくことが可能になります。ここで注意したいのは、洗濯時に守るべきポイントを厳守すること。ゴアテックスには特殊な性能が備わっているので、誤ってケアしてしまうと素材自体に傷が付くリスクが生じます。特に、水が通りにくい構造になっているゴアテックスは、洗濯機で脱水すると遠心力がかかり、洗濯機の故障を招くことがありますので避けましょう。ウェアの乾燥には乾燥機が適しています。

陰干し

洗濯機や乾燥機を使ってゴアテックスを洗濯するのは不安だという方は、手洗いでも洗濯することができます。生地の撥水力を保ちながら洗濯できる洗剤もあるので、そうした洗剤を桶などに入れ、ウェアを浸しながら優しく押し洗いする感覚で汚れを落とします。酷い汚れがある時は10分から15分程度浸けておくと汚れが落ちやすくなります。そしてポイントはしっかりすすぐこと。洗剤が残らないように確実にすすぎますが、ゴシゴシ擦り過ぎないように丁寧にすすぎましょう。また、水温が冷えすぎていると汚れが残る原因になるので、できればぬるま湯で行います。繊維の破壊につながるので決して手で絞ることはせず、直射日光を避けて陰干しを行うことが大切です。その際、風通しが良い場所を選ぶようにしましょう。

あて布をしてアイロンがけで撥水効果復活

よくすすいだウェアを乾燥機に入れて20分程度回すと、ゴアテックスウェアの撥水効果を取り戻すことができます。一方、陰干しで自然乾燥させた後にアイロンやドライヤーを使って処理する方法もあります。アイロンまたはドライヤーを使用すれば、乾燥機と同様に熱が伝わるため、ゴアテックス本来の撥水能力が回復するからです。使用する場合は、乾いたウェアに低温に設定したアイロンをかけます。その際、あて布を忘れずに行いましょう。ドライヤーを使う際には、20分前後温風を当てます。この手順を踏めば、お気に入りの一着が長持ちします。このように、自宅でも洗濯できるゴアテックスですが、確かな撥水能力を取り戻したいという方は、アウトドアギアのメンテナンスを手掛けている専用業者を利用し、撥水加工を施してもらうのもお勧めです。メンテナンスを施すことで、使い込んだ愛用ウェアも蘇らせることが可能です。

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