弾水コーティング(撥水性)を長持ちさせるために【メンテナンス方法】

撥水加工専門サービス「ドロップルーフ」

弾水コーティングは自分で行う防水スプレーやクリーニング店で実施している撥水加工では満足できなかった方のために撥水性をいかに持続させるかを考えて開発した撥水加工です。とは言え衣類に施す撥水加工は永久的な物にすることができず、使用頻度やウェア着用後のケアによって撥水性の持続性が大きく違ってきます。
弾水コーティングの撥水性をより長持ちさせるために下記の点に気を付けてケアをしてあげてください。

1.摩耗箇所は一時的に撥水性が失われます。

撥水性は摩耗が最大の敵です。弾水コーティングも完全な物ではなく、例えばザックのショルダー部分やウェストベルトとウェアが擦れる部分は撥水性が低下します。但し弾水コーティングは摩耗した部分であっても完全にコーティングが剥がれるわけでなく、コーティングの組織が乱れているだけの状態であることがほとんどです(強く擦れてしまっている場合は衣類の繊維ごと摩耗で剥がれてしまい、剥がれた繊維と共にコーティングも剥がれることもございます)。下記に示す処理を行うことで撥水性を回復させることができます。

2.使用後はしっかりと乾燥させる。

見た目は撥水されていても、実は生地表面は少しずつながら水を含んでいきます。ゴアテックスの場合、生地表面に水が含んでもゴアテックス層が水を通さないため浸水はしませんが、長時間の水にさらされることで生地表面の保水量は大きくなっていきます。雨にさらされたレインウェアは撥水性を保っていても微量ながら保水しています。ウェア着用後はコインランドリー等で熱風乾燥を行い水分を完全に乾燥させてください。しっかりと熱を加えて乾燥させることで撥水性を回復させることができます。

3.適度な洗濯を行う。ただし洗剤は少なめですすぎは多めで。

洗濯時の洗剤は汚れと混ざり合うために生地表面を保水させる成分が多く含まれています。この洗剤の残を家庭で完全に取り除くことは困難で、結果として洗剤の残骸による撥水性の低下が進んでいきます。適度に洗濯を行うことは良いことですが、洗濯をする際は洗剤を普段の半分で、かつすすぎは3回行い、洗濯後は2で記載した処理を行ってください。

4.1シーズン使用後は再度弾水コーティング処理をお勧めいたします。

弾水コーティングも使用の度、繊維と共にわずかながら剥がれていきます。1年間使用しましたら再処理を行うことをお勧めいたします。再処理により既に撥水性がある部分に対しても撥水性がより強くなることも期待できます。

5.防水スプレーや別の撥水剤での処理は行わないでください。

撥水性が弱まってきたと感じて防水スプレーや別の撥水剤で処理を行いますと、弾水コーティングの上に別の物が介在することになり、弾水コーティングの特性が生かせなくなってしまうため、別の処理は行わず2で記載した処理を実施してください。特に防水スプレー・撥水スプレーは撥水有効成分を溶剤に溶かして衣類に付着させていますが、撥水有効成分が落ちやすく、その後溶剤が衣類に残留してしまい、スプレー前より濡れやすくなってしまうことが起こる場合もあるためお勧め致しません。

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