ゴアテックスレインウェアのメンテナンス方法：洗濯・撥水回復・ケアの完全ガイド

ゴアテックスレインウェアを長持ちさせるためには、日頃のメンテナンス＆ケアが欠かせません。この記事では、ゴアテックスレインウェアに具体的にどのようなメンテナンス＆ケアが必要なのかを詳しく解説します。

日常のメンテナンス＆ケアの流れ

日本ゴア株式会社発行の「GORE-TEX Products メンテナンスブック」では、以下の流れが推奨されています。

（1）日常の手入れ

（2）洗濯

（3）すすぎ

（4）乾燥

（5）熱処理

この一連の手順を守ることで、日常的なメンテナンスが行えます。しかし、ゴアテックスレインウェアのポテンシャルを維持するためには、これだけでは不十分です。不定期に行う必要がある「撥水剤・補修」というケアも忘れてはいけません。この2つを組み合わせることで、ゴアテックスレインウェアを長く愛用することができます。

ゴアテックスの洗濯＆メンテナンス

洗濯のタイミング

ゴアテックスのレインウェアは汚れたら洗うのが基本です。目に見えない汚れもあるため、定期的に洗濯することが推奨されています。頻繁に洗う必要はなく、汚れたと感じたときや、一定間隔で洗うことをおすすめします。

洗濯とすすぎの注意点

洗剤の選び方

普段使っている洗剤には柔軟剤や芳香剤、漂白剤が含まれていることがあります。これらはゴアテックスの性能を損なう可能性があるため、無添加の洗剤を使用することが望ましいでしょう。

よく洗剤としてエマールを紹介されていることが多いですが、エマールが使えないというわけではないのですが、エマールが最適ではありません。

可能な限りすすぎ性を良くして混ぜ物が入っていない方がよいため、そのような点を意識して選ぶと良いでしょう。

洗剤の量

洗剤の量は少量で十分です。汚れがひどい場合は、汚れた箇所に直接洗剤をつけて洗いましょう。

すすぎ

洗剤が残るとゴアテックスウェアの性能に悪影響を与えるため、すすぎはしっかり行います。メンテナンスブックでは「すすぎは通常の2倍」と記載されていますので、家庭用洗濯機で3回のすすぎを行いましょう。

乾燥と熱処理

脱水

レインウェアは水を通さない素材で作られているため、脱水は短時間で十分です。洗濯機から取り出す際に溜まった水をよく切ることが重要です。

乾燥

乾燥は陰干しで行い、直射日光を避けて時間をかけて乾かします。

熱処理

撥水性を保つために、乾燥後に熱処理を行います。乾燥機またはアイロンを使用し、ウェアを完全に乾かした後に20分程度の熱処理を行うことがポイントです。

撥水性の回復

日常の手入れだけでは撥水性は完全には保てません。摩耗や洗濯によって撥水性が低下するため、不定期に撥水剤を使用して撥水性を回復させる必要があります。

撥水性能は使った際にウェアが擦れたりすることで、撥水剤が繊維と共に脱落してしまいます。保管で撥水性能が低下するのではなく使用でのみ撥水性能は低下します。その場合は撥水性の回復作業が必要になります。

撥水加工の方法

市販の防水スプレーや撥水剤を使用するか、専門店での撥水加工を行います。ただし、家庭用の撥水剤は簡単に使用できる反面、持続力が弱いため、新品のウェアと同じ性能を得ることは難しくなります。新品のウェアと同じ性能を得たい場合は、専門店へ撥水加工を依頼しましょう。

私たちドロップルーフは、高度な処理プロセスにより、ゴアテックス製品を始めとするレインジャケットの撥水性能を蘇らせます。

まとめ

ゴアテックスレインウェアの手入れとメンテナンスは、日常のケアと不定期のメンテナンスを組み合わせることが重要です。これにより、ウェアの性能を長く保つことができます。撥水性の回復や洗濯の方法について理解を深め、正しいメンテナンスを行いましょう。