雨天時に濡れてしまったテントは、的確に処理しておかないと思わぬトラブルを引き起こすことがあります。そのためにも、フライシートやタープも含めて、使用後にはしっかりと手入れをする必要があります。また、テントの寿命を延ばすためにもメンテナンスは非常に重要です。今回は、テントのお手入れの方法について解説します。
テントの水はけが悪くなったら防水・撥水メンテナンス
今まで使っていた時は平気だったのに、ある日突然、テントの水はけが悪くなっているのに気づくことも多いかもしれません。テントは一般的に高価な品物なので、価格に見合うだけの防水加工や撥水加工が施されているものですが、それでもその性能は使用とともに様々な理由で落ちてくるので、永続するとは残念ながら言えません。そこで最も重要になるのがテントのメンテナンス。メンテナンスをこまめに続けていれば、少しでもテントの寿命を延ばすことができます。簡単に出来る方法としては、テントに付いた汚れを、水をよく染み込ませたタオルで軽めに拭くと、テントが綺麗になります。撥水性を低下させる理由の一つが汚れなので、この汚れを取ってあげるだけでも、撥水性が多少上がります。
雨天時に使用したテントのメンテナンスとお手入れ
雨天時にテントを使った場合、大切になるのがテントをよく乾燥させることです。丸洗いする方法もあるのですが、大きいテントを入れるタライなどを見つけないといけませんし、もみ洗いをすると、慣れない方はテント表面に施されている撥水・防水加工まで損なってしまう可能性があるのであまりお勧めできません。濡れたテントは、第一に乾燥させることを優先させましょう。乾燥させると、泥などの汚れも落ちやすくなります。フレームなどをセットして設営する状態にすれば、意外と早く乾かすことができます。濡れた状態でしまえばカビの原因になりますから、必ず完全に乾かすようにしましょう。また、テント内には、パンくずなど食べ物のかけらも残りがちなので、異臭につながるので除去しておきます。少しの工夫でメンテナンスをしておけば、次に使う時にも快適です。
テント(フライ・タープ)は使用後のメンテナンスとお手入れが重要
テントを使った後にメンテナンスをしないでおくと、なぜいけないのでしょうか。その理由はシンプル。早いうちから劣化が始まってしまうからです。野外で使うテントは、紫外線を受けることによって生地が少しずつ傷んできます。分かりやすいのは生地の退色ですが、その他にも強度が落ちたり水はけも悪くなり、酷く劣化が進めば最終的には使い物にならなくなります。どんなに高額なテントだとしても劣化は起こってきますので、そのスピードを和らげるのがメンテナンスです。自分で撥水スプレーをテントにかけても良いですが、スプレー剤を何度も買っていればお金もかかります。また、撥水性と防水性について理解していないと、間違って処理してテントの機能が低下してしまうこともあります。高いテントを購入したのであれば、ずっと使い続けていくためにもアウトドアを専用にしている撥水・防水加工サービスに問い合わせ、特殊加工をお願いする方法がお勧めです。