アウトドアやキャンプに欠かせないアイテムの一つであるテント。防水加工がしてあるものが殆どですが、使っているといつの間にか雨水が染み込んでしまうことがあります。快適にキャンプを楽しむためにも、テントの手入れは欠かせません。今回は、テントに使用する撥水・防水スプレーの特徴とテントのメンテナンスについてご紹介します。
テント(フライ・タープ)の強力撥水・防水スプレー
フライシートやタープなど、テントに使用されている繊維には基本的に防水加工がしてあるので、雨が降っても水を染み込ませない工夫がされています。しかし、使用する度に同じ部分を折ったりすると、いつも同じ箇所に線のようなものが入って、そこから水分が染み込むことも。きちんと手入れをせずにいると、そのうち水滴が漏れてくることも考えられます。そんな時に利用できるのが防水スプレーです。大きく分けてシリコン系とフッ素系のものがあります。シリコン系の特徴は、テントの表面に薄い膜を張ってコーティングするようなイメージで防水効果を生みます。シリコン系は通気性が低下する特徴を持っていますが、通気性がそれほど必要ないテント用品には都合が良いアイテムです。
テント(フライ・タープ)用撥水スプレー・防水スプレーの特徴
テントに求められる性能として、雨天の場合も雨水からガードすることが挙げられます。テント用の撥水スプレーには強力なものが多く、持続性についてもある程度は期待できます。フッ素系の防水スプレーの場合は、表面に吹きかけるとフッ素の樹脂が繊維上に細かい産毛状の突起を作り、水を弾く仕組みになっています。これは植物の葉が水分を弾く原理と似ています。フッ素系は通気性をそれほどダウンさせないという特徴があり、透湿素材にも使える場合が多い傾向があります。通気性を保ちつつ結露を防止するため、フライシートにも使用できます。ただし、2人用のテントでフライシートなど全てに使うとなると、1本のスプレーが殆どなくなることもあります。
テント(フライ・タープ)には強力スプレーだけではダメ!?
テントの撥水性と防水性をアップするためには、使用する度に手入れを行い、撥水・防水スプレーなどを利用してこまめにメンテナンスする必要があります。メンテナンスを怠れば、使用時にうまく機能せず慌ててしまうことになりかねません。現在はニクワックスのように強力タイプの防水スプレーが販売されているので、こうしたスプレーを使うことによって、撥水効果がなくなったテントでも撥水性をかなり回復させることができます。ただ、使う時には注意点もあり、繊維にムラなく吹きかける必要があります。また、全面に吹きかけないと防水の意味がありませんし、スプレーの定着力も、残念ながら長期間持続するとは言えません。それを考えると、プロ仕様の撥水剤で撥水加工を施すアウトドア専用の「ドロップルーフ」撥水加工サービスを活用ください。