CROSS TALK03
登山YouTuberかほ×ドロップルーフ

クロストーク3回目のゲストは、登山YouTuberとして活躍中のかほさん。
山にハマった意外なきっかけから、今後の展望までお話を伺いました。

登山を始めたきっかけ

かほ 撥水加工サービス「ドロップルーフ」

 

室野 最初にかほさんが登山をされるきっかけを教えていただけますか?

かほ 私は大学卒業して社会人になるまで登山やったことなかったんですね。学校登山でなんか近所の裏山とかを登山したことはあったんですけど、そんな本格的な登山はやったことが一切なくて。
社会人になってテレビ番組の制作会社で働いてたんですね。で、その時に、私が悪いんですけど、テレビ番組の収録中にスタジオで居眠りをしちゃったんです。

で、居眠りをしちゃって、ただ寝てるだけだったらよかったんですけど、誰にも気づかれずに。
それが私、舞台装置を動かす役割があったんですよ。
舞台装置動かさなきゃいけないのに、寝ちゃってるから舞台装置が動かなかったんですね。

室野 おーそれはちょっと大変。

かほ ちょっと大変ですよね、やっちまったっていう。
演者さんたちが、「えっなんで?なんで?どうした?どうした?」ってなるじゃないですか。で、私の方来ちゃって 「ADさんが寝てるー」ってなったんですよ。
もう見事に体育座りで、こう、寝ててですね。
そこでディレクターが、私の上司ですね。怒るんじゃなくって面白いって言ってくれたんですよね。
収録中に寝て失敗しちゃうAD面白いじゃんみたいな(笑)
じゃあ、その ADがなんかね、頑張って何かをやって、みそぎじゃないですけど、挽回するっていう企画をやろう!っていうことで、冬の八ヶ岳へ。大晦日ですよ、初日の出を撮りに行ってきましょうってなったんですね。

優しいディレクターかと思ったら、蓋を開けてみたら鬼だったんですけど。
それで初めて本格的に登山したのが冬の八ヶ岳。

室野 めっちゃ寒いじゃないですか。

かほ 超寒かった。

室野 いやー最初からそんな厳しいところだったんすね。

かほ そうなんです。
でも、やっぱりそんなことはね、わからないので寒いなとは思ってたんですけど、これが登山ってやつかって。

室野 当然、雪がありますよね?

かほ まぁ、厳しいっていっても…根石岳ってわかります?
夏沢鉱泉っていう山小屋が下にあるんですけど、ちょうど北と南の間、ちょうど真ん中らへんなんですけど、硫黄岳と天狗の間に根石岳っていう山と山荘があるんです。で、だいたい二千五~六百メートルくらいあったと思います。

室野 結構ギリギリ森林限界超えるか超えないかくらいだろうから、きっと結構風に吹かれますね。

かほ そうなんです。
はい、なので最初は樹林帯だったんですけども最後小屋に出る小屋に着くと…どうだろう100m~200mくらいだと思うんですけど、暴風。

室野 そうですね暴風になりますよね。

かほ 今まで人生で経験したことないくらいの暴風を経験して、山小屋について、で翌日ご来光を撮影するんですけど。
でもずっとまっ白で!やばい、これご来光撮れないかも。
と思ってたら、太陽が上がってきた瞬間にふわーって雲が晴れて。
雲海の下からこう太陽が上がってくって収められたんですね。そん時に登山って楽しいと思って!
やっぱり都会のコンクリートジャングルにいると空が狭いし空見ることなんて別にないしっていう状況の中で何も遮るものがなくて、山を見て朝日を見た時に、あー山って楽しいなと思ったんですね。
そう、あとは山小屋に泊まるのも初めてだったので、山小屋に泊まるときに雪山賛歌だっけななんか、山の歌を肩を組んで、こんな感じでみんなで。

室野 へえ、そういう山小屋だったんですね。

かほ そうなんですよ。10年くらい前なんで今はねコロナとかでそういうのできないとこもありますけど、そんなの初めてで変なのって思って、面白いなって。

室野 そのきっかけがあって、やめてしまう人もいると思うんですけれども。なぜもっとやってみたいなという感じになったんですか。

かほ そうですね。たぶん、私ちょっとなんていうんだろう、厳しい環境とかは意外と好きで、中学校とか高校とかで別にそんな部活が強い学校ではなかったんですけど、先生が結構厳しくて、いっぱい走ったり。テニス部だったのですが、テニスのラケット持ってるよりも、走ってる時間のほうが長いじゃないかくらい、そういうちょっとこうスポコンみたいな部活に入ってたので、こういう体を動かすっていうのが性にあったんでしょうね。

海外登山への挑戦と発見

かほ 撥水加工サービス「ドロップルーフ」
室野 その厳しい状況っていうのを経験して、今ではさらに海外の山とかも挑戦されてて、より厳しい環境に身を置いていると思うんですけども、海外の山に挑戦されてなんか新しい発見とかありましたか。

かほ そうですね。海外に行って、私はクライマーでもないですし、山を一生懸命、山だけを登ってる人間ではないんですよね。で海外に行ってやっぱり文化とか暮らしの違いとか考え方の違いとか、なんかそういうのが面白いなって思うんですよね。
例えばアフリカのキリマンジャロに登った時に道路を走ってると、日本ってアスファルトで全部道路が覆われてるじゃないですか。でもアフリカとか行くとアスファルトがないんで土がむきだしの地面なんですよね。そこを車で走るので砂ぼこりがすごいんですよ。あるとき、あっすっごい、いい道路だなみたいな、この道路きれいだなって思って、現地人のガイドさんに聞いたら、あっこれ日本のジャイカが作ったって。

こんなところに日本の手が加わってる場所があるんだみたいな。なんか山に登れる登れないとかだけじゃなくってそうやってなんかそこに行かないとわかんないことが知れたり、そこに行かないと見えない景色が見えるっていうのが、海外の山とか海外旅行に出かけるいいところだと思っていて。今、日本のパスポートの保有率とか、話はそれるんですけど15%、6人に1人しかパスポート持っていないんですよ。

室野 そうなんですか、すごい初めて聞きました。

かほ だから、やっぱり日本人は外に行かないんですけど。
新しい経験とか知らないものを見るって刺激になるし。
自分の人生にとって、プラスに働く方のほうが多いと思うんですよね。

だから、もちろん山もそうなんですけど、自分の知らないことを現地に行かないとわかんないってことを体験したいっていうのはあります。

室野 私は海外の山登ったことないんですけど、なんかすごく触れてみたいですね。
海外に行っておったんでだいぶこう例えばこの前ドイツ行った時も結構山の様子も違うなっていうのは肌では感じてたんですけども、実際登ってないんで。どんな感じなんだろうなっていうのは想像してるんですよ、ちょっと体感してみたいな。

かほ やっぱりこうね、日本とはちょっとね、あたりまえですけど、向こうは大陸でこっちは島国っていうので地質とかもね違いますし、岩の質もね岩のね何が出てきてるかとかまで違うんですけど、氷河がまだ向こうはあるっていうのは景色としては大きく違いますよね。
氷河が作った景色というか、まだ氷河があってっていうのは。
まあ山も高いですしね、5000m近い山もあるし。景色のダイナミックさっていうのはヨーロッパはありますね。

室野 すごく行ってみたいですね。では、これからどうですか? また海外の山、もしくはあえてこれから日本の山なのか、これからまだ登ってみたい山はありますか。

かほ そうですね。やっぱり海外の山も興味がありますね。例えば、デナリ、マッキンリーですね。

マッキンリーには自分の力では登れなかったというか、いつかちょっとまたリベンジしたいなっていう気持ちがあったりとか、ネパールの山も私結構好きで、マナスルっていう山登ったんですけど、1人で登るんじゃなくて現地のシェルパと一緒に登るんですけど、そのシルパたちってホスピタリティーがすごいですよね。で今ガイドの資格も取ってガイドもしてるんですけど、彼らのホスピタリティーっていうものを私はかなり影響を受けて、お客様・ゲストの皆様に対するおもてなしというか、歓迎の精神っていうのはシェルパたちから教わったものがすごく大きくて。日本人が大好きなネパール人というか、シェルパたちは歓迎してくれるので。みんなでね、楽しく、最後は楽しくないんですが、寒いので。みんなで一生懸命登るっていう楽しさがあるのでネパールの山にもまた行きたいですし。一方でクライミングであるとか、要は登攀の技術ですよね。っていうのを、もう少しつけていきたいなと思うので、日本の山でさらにトレーニングしていきたいとは思っています。

ガイド業への情熱と展望

かほ 撥水加工サービス「ドロップルーフ」
室野 なるほど。あのじゃあ海外も目指しながら日本で技術も磨き、さきほどガイドの話があったと思うんですけども、今ガイドの資格取られて結構ガイド業をこれから頑張られるっていうような、そのへんのところどんな予定なんでしょう。

かほ そうですねガイドという職業は、これからも頑張っていきたくて。もうやりたいことがいっぱいで。本当に時間がないんですけど一日が24時間って少なすぎるって思うんですけど笑
ガイドはですね、自分が山って面白いなって思って、さらに面白いなって思ったのってガイドさんと一緒に山に登り始めてからなんですね、自分じゃこんなとこ行けないよなーって思ったところの扉を開けてくれたのがガイドさんで。
私は山岳会とかにも入ってなかったですし、どうやってもうちょっと高いところとか行ったらいいんだろう、雪山とかどうやったら行ったらいいんだろうって時に、ガイドさんと一緒に行くっていう選択肢があって。
世の中には自分の力で行けなきゃ、自分で山に登ったことにはならないっていう意見もあると思うんですけど、でも山の上にどうやって行くかって、別に登った本人はあまりあんまり気にしてなくって。そこに登って自分の中で満足してればそれはいいかなって思うんです。私はそれで満足してたり、でもやっぱり自分で技術をつけたいっていう気持ちもあるので、トレーニングもっとしたいなって思うんですけど。
で、ガイドの仕事についてはやっぱり誰かの突破口になればというか、お客様の中にもアルプスとかに行きたいんだけど、自分一人じゃ行けないからとかっていうコメント頂いて、アルプスも企画してくださいとか言っていただくんですけど。やっぱり自分だけじゃ怖くていけないところを、こう手を引けるというか、ちょっと手助けができたらいいなっていう思いがあります。

室野 ちょっと今気になってたのが。結構かほさんの仕事柄。今まで一対多だったと思うんですね。
つまり YouTubeを見てくれるいっぱいの方にかほさんの発信で多くの方に届けることができた中で、今度ガイド業である意味1対1に近い、より狭めてきたなって思ったんですけど、そのへんの心境の変化というのはどんな感じなのでしょうか。

かほ そうですね。まずガイド資格をとったところって、話は戻るんですけど、理由として、まず自分がガイドさんを尊敬しているからっていうのと、今まで山の業界に私はご飯を食べさせてきてもらったっていうか、登山のYouTuberとして、登山のYouTuberを始めて、山が好きな人たちに受け入れられてとか、山の仕事をしているクライアントさんに支えられてとか、山の業界のいろんな先輩たちも支えられて生きてきたので、何かちょっと恩返しをしたいっていう気持ちもありましたね。
登山ガイドっていう存在って、日本の中ではまだまだ知られていない。でも山って1歩間違えば危険な状況もありうるし、何よりも山に触れることは、私は人生の中で何か前向きなことが進むことだって思うので、山を広めたいっていう気持ちもあるので、何か貢献っていうか、何か恩返しができないかなって思った時に、ガイドはかその力になれるんじゃないかなみたいなのがあって、ガイドをやり始めたっていうのはあります。

で、一対多じゃなくて、一体少数になって、私のガイド企画だと1回多くて10人くらいなんですね。10人の場合はもう1人ガイドをつけてとか、私1人でガイドするんじゃってだいたい2人でガイドをするんですけど、確かに今まで何万人っていう方に動画を発信してきて、少数になった時に思うのが、その1人1人から感じ取れるエネルギーの量っていうのは増えるなと思いました。
趣味が私のきっかけでね、登山してくださったってお客様だったんですけど、別れ際とかに一日本当にありがとうございましたって、ほんとに会いたくて、涙を流しながら、ご夫婦で参加された方で、奥さんが最後、今日はちょっと緊張して喋れなかったんですけど、本当にずっと会いたくて、もう感無量でって言葉を詰まらせて、涙を流されたことがあって…
別に私、自分の存在をそんなすごいと思ってるわけじゃないんですけど、やっぱり一対他に発信しているとたくさんの方からいいねもらえたりコメントもらえたりするんですけど、その一人の方が感動してるのを間近で見るっていうのが、楽しかったですって直接言われることが、一対多で多数の反応と同じくらい心に来るものがありますね。

登山業界への貢献、そして環境保護への想い

かほ 撥水加工サービス「ドロップルーフ」
室野 僕いいなと思ったのが。そのなんか。一対多と一対少人数が別々のものだと思ってたんですよ最初。
その活動とこの活動、いや違うんだな、繋がっているんだっていうのが今知れて、それきっかけで始めて YouTube見て、登山始めて、さらにまたステップアップだったり、なんかより登山の魅力みたいなのを直接知っていくみたいなことで、かほさんのガイドに参加されてまた山の魅力を知っていくみたいなことで、つながっていてなんかすごい素敵だなっていうのを感じました。

また、登山の貢献したいなっていう部分もすごく僕もすごく共感して。
私自身も登山を元に人生の魅力を感じさせてもらったなと感じていて。初めての山に登って、あ、人生ってほんと登山みたいだなみたいなことを感じたので、そこに貢献したい、僕も貢献したいと思って。僕はガイド資格を取ったんだけどガイドはやりきれなかったんですけど、それでも何かしら貢献したいと思っていて。今はレンタルから始まって、こういうクリーニングやメンテナンスにつながっているんですけど。実際僕もレンタルからやったんだけど、レンタルって結構エントリー層だったりするので、そこだけに届けるのが寂しかったという思いが実はあったんですよ。
それがこういうメンテナンスの部分に行くことで、ヘビーユーザーというか登山のかなりディープな方にもサービスを届けられるようになって。そこは嬉しかったなって自分自身も思うので、貢献したいっていうのはもうめちゃくちゃ共感してました。

かほ 嬉しいです。そう、貢献したいっていうのもおこがましいんですけど、なにか、なんかしたいですよね。

室野 なんかしたいですよね。ほんとにありがとうっていうね。ほんとにこの登山の素敵なものをめぐり合わせてもらったんで、そういったものを増やしたいというか、なんかもう恩返しがしたいですよね。
ほんとにそういう気持ちで、つながってるんですよね、ありがとうございます。
そんな中で、僕らはこういう過酷な方とかにも届けたいなと思ってるんですけども、かほさんも結構厳しい環境に行かれてると思うんですけども、僕らが役に立つところってありそうですか。

かほ そうですね、それこそ低体温症とかそのウエアのメンテナンスをそのその書くことで怠ることでやっぱり命にかかわることだったり、命にはかかわらずともやっぱりパフォーマンスとか身体のパフォーマンスが損なわれることってあると思うんですよね。だからやっぱりそのさっきも実験の結果これは明らかでしたけど。よりよいメンテナンスを行うことで、自分の目標により近づけるなぁっていうのは思いますね。

室野 ありがとうございます。僕らもそういった方を応援していきたいし、さらにはモノを長く使えるかみたいなところで、山や自然環境の維持ですね、そういったところにも貢献できればと思ってます。
もちろんかほさんもそうだと思うのですが、山を好きな方が増えることで、それが環境意識のきっかけにもなると思いますし、やっぱり自然を見ると、残していかないといけないなって思いますしね。

かほ 例えば今とかだと山を守るっていうこととか自然を守るっていうことの税金とかってあんまり使われてなくて。観光利用とかなんかそっちとかに税金も使われてたり。
環境を守りたいなとか、環境を大切にされている方ってたくさんいるんですけど。一方で、生活が目の前にあるものなので、意外と自然とかを守るってことにお金を使うことに、結構ええみたいななんか思う方とかもいると思うんですよ。たしか森林税みたいなものが引かれてるはずなんですね。月々引かれてるものがあるはずなんですけど、もしかするとそうそういうものに不満を唱える人もいたり。
でも山に登るとあのやっぱり自然を守りたいなっていうか、この自然を残したいなって思いますよね。山に入ることで登山道とかが荒れたりするっていうことも言われたりするんですけどでも。登山する人って山とか自然を守りたいなとか自然への愛って深まるから、自然にかかわることっていいことなんだろうなって思うんですよね。

室野 そうですね。無理して環境対策していかないとというよりは、まあ自然にね、こういう登山とか、もちろんキャンプでもいいですし、そういうものをやっていった中で大切にしないとなみたいな気持ちが芽生えるって、ステップが結構いい感じなのかなって思うので。めちゃくちゃ共感できる話ありがとうございます。これからも応援しています。
かほ

PROFILE

かほKaho

テレビ番組の制作会社に勤める中、とある企画(この記事の本編でご紹介しています)で初の登山に挑戦。
それをきっかけに山にはまり、2019年にYouTubeチャンネルを開設。
2020年より専業YouTuberとして活動を開始。

現在YouTubeだけでなく雑誌、ラジオや登山ガイドなど、活動の幅を広げています。

YouTube: かほの登山日記
Instagram: https://www.instagram.com/kaho_yamanobori/
X: https://x.com/kaho_yamanobori
室野孝義 撥水加工サービス「ドロップルーフ」

PROFILE

室野孝義Takanori Murono

1980年生まれ。大学を卒業後、日本で2社のみとなるフッ素製造メーカーのダイキン工業に入社。エンジニアとして開発業務に携わる。その傍ら泉州山岳会に所属し、登山に関しての知識を基礎を教わる。2010年より個人事業主としてアウトドアギアレンタルそらのしたを始め、日本で初めて、登山を中心としたアウトドア用品のインターネットレンタルを開始する。
2012年株式会社そらのしたを設立。現そらのした代表取締役社長。
公益社団法人山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ&自然ガイドステージⅠ
日本キャンプ協会 キャンプインストラクター、日本オートキャンプ協会 キャンプイントラクター、クリーニング師、高圧ガス製造保安責任者
ドロップルーフお申込み