撥水加工はどれだけ持つか?【レインウェアの撥水性の保持(維持)期間】

撥水加工専門サービスとして実施しているドロップルーフの「弾水コーティング」

よくお客様から一度弾水コーティングを行うとどのくらいの期間持つのか?というお問い合わせを頂きます。

この質問にお答えすることがなかなか難しく、いつも長文となってしまいますのでこちらで解説させて頂けましたらと思います。

撥水加工ウェアを使用しなければずっと持つ【撥水性の保持(維持)期間は長い】

まずは認識を揃えておきたいことが撥水加工後にウェアをずっとクローゼットに閉まっておいた場合に撥水加工が低下するのかという事に関してです。

答えはNOです。施工後の状態をまったく変化せず永久に保持するかと言えばそうではありませんが、撥水性の低下・劣化具合は無視して良いレベルです。あまりにも湿気が多い環境に置いてある場合は別ですが通常の保管状態であれば変化しないと言って良いでしょう。余談となりますがスタッフバッグに入れて保管しているという方も多いと思いますが、スタッフバッグはあくまで持ち運びの際に使うものと考えて普段はハンガー掛けをして保管してください。

レインウェアを使用の度・洗濯の度に撥水性が低下していく

ではいつ撥水性が落ちてしまうのでしょう。
答えは衣類の表面に何かしらの作用がある際に低下します。特に重要な点が摩耗や痛みによるダメージです。レインウェアなどの使用の際にどうしても摩耗や痛みが発生してしまうものかと思います。とは言え摩耗しても一時的に表面状態が荒れてしまうだけですので、適切な処理(弾水コーティングを長持ちさせるために)をすればまた撥水性は回復できることが多いです。しかしながら摩耗により目には見えないレベルで繊維の一部が剝がれてしまいます。撥水加工の多くは繊維に付着させるものであるため、繊維の一部が剥がれることにより撥水加工も剥がれていきます。

洗濯に関しても同様なことが言えます。洗濯1回で多くの繊維が剥がれることは無いのですが、それでも少しずつ撥水性が低下していきます。摩耗の際と同様に適切な処理をすることで撥水性を回復することができますが、何度も洗濯することで繊維の剥がれ・痛みは少しずつ顕著化して、撥水力の低下となって現れてきます。

結論【使用頻度によって撥水性の保持(維持)期間が決まる】

レインウェアの撥水性は使用しなければ低下は起こらず、使用すれば撥水性が低下していきます。そのため弾水コーティングの撥水加工を行った際にどのくらいの期間大丈夫なのかという質問に適格に答えることができません。ハードに使用する方は短く、たまに山に行く程度の方であれば長くなります。

意識して欲しい点として、レインウェアを良い状態に保つためには日々の軽微なメンテナンスと定期的に行うしっかりとしたメンテナンスが必要です。日々のメンテナンスに関してはこちら(弾水コーティングを長持ちさせるために)を参照頂き、定期的に行うメンテナンスはドロップルーフに任せて頂ければと思います。その定期的というタイミングが人によっては3カ月にもなりますし、1年ということもあり、使用状況によって判断頂く必要があるかと思います。

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