バックパック(リュック/ザック)のメンテナンス・お手入れ方法

使用するうちに、バックパックの防水・撥水性能が低下してくることがあります。登山では、休憩の時に地面に置いたり、雨が降ったりして汚れがつく場面が多々あり、汚れを放置すると、性能の低下を招く可能性があるからです。バックパックを長く使うためのメンテナンス・お手入れ方法を紹介します。

乾きや水はけが悪くなったバックパックのメンテナンス

バックパック(リュック/ザック)を雨の中で使用して濡れてしまった時や、バックパックの乾きや水はけが悪くなったと感じた場合、そのバックパックは汚れや汗の塩分を吸って汚れています。そのままにしておくと、コーティングの剥がれや、思わぬ個所の部品の脱落など性能低下の原因になるので、ケアする必要があります。

塩を抜くためには、水洗いが効果的です。風呂おけやバケツなどに水をはり、バックパック(リュック/ザック)の全体を水につけます。
型崩れを防ぐために、ブラシがけや押し洗いでソフトに洗います。水洗いをやりすぎると、劣化につながる場合もあるので、あまり頻繁にする必要はありません。

汗の塩が抜けたと判断したら、ブラシで汚れを落としてから、陰干しします。乾いたら、全体にまんべんなく防水スプレー・撥水スプレーをかけます。

雨天時に使用したバックパックのメンテナンスとお手入れ

登山中に雨に降られてしまった時、バックパック(リュック/ザック)も濡れています。湿気はバックパックの性能低下を招きかねません。
濡れたままにしておくと、コーティングの劣化などの寿命に関わりますし、カビの原因にもなるからです。

まず、山から家に帰ったら、中の荷物は全部出して風通しの良い所で陰干しします。乾いたら、ブラッシングして全体の汚れを落とします。

もし、バックパック(リュック/ザック)の中まで雨水が染みこんで、荷物が濡れている状態だったなら、防水・撥水機能が低下している可能性があります。
汚れを落としたあとに、防水スプレーや撥水スプレーをザック全体にまんべんなくかけて、メンテナンスします。
この際、汚れが落ちたかどうかは、しっかり確認する必要があります。汚れがついたままスプレーをかけると汚れが落ちなくなります。

また毎回スプレーするのは大変ですので、ザックの撥水加工を行うことをおすすめします。専門業者では防水スプレーや撥水スプレーよりもずっと長持ちする撥水加工を行いますので結果として手間もコストもメリットがあります。

バックパックは使用後のメンテナンスとお手入れが重要

バックパック(リュック/ザック)を快適に使い続けるためには、使用後のメンテナンスとお手入れをこまめにすることが重要です。雨天の時に浸水を気にせず登山できるのは、大きなメリットです。普段のお手入れの手順を紹介します。

まず、中のものとゴミをバックパック(リュック/ザック)から出します。バックを逆さにすると、ゴミを見落とさずに落とすことができます。ポケットや雨蓋も忘れずに確認します。次に、バックパック(リュック/ザック)全体にブラッシングをして、汚れを落とします。底部分は、特に汚れがつきやすいので、念入りにお手入れすると良いです。汚れがひどい場合は、ブラッシングの後に濡れタオルを使って落とします。最後に匂いが気になるときは、消臭スプレーをかけます。ケアの後は濡れタオルやスプレーで湿気を帯びているので、きちんと乾かします。

保管の際は部屋に吊るしておくと湿気を防げます。

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