テント(フライ・タープ)の撥水・防水コーティング方法

野山でのテント泊には、夜空一面の星や虫の声など、日常では味わえない醍醐味があります。野外では天候が荒れることも頻繁に起こるので、テントには過酷な環境にも耐えられるように防水や撥水のコーティングがしてあります。今回は、そのコーティングに関する説明とテントを長持ちさせる方法をご紹介します。

テント(フライ・タープ)のコーティングについて

単なる屋外の就寝場所になるだけでなく、悪天候の際も身を守ってくれる安全なシェルターの機能を持つテント。その中でも気になるのが雨水対策ですが、ナイロンまたはポリエステル素材が用いられることが多いテントは、レインフライやフロアなどに撥水性能を強めるためのコーティングがされている場合が殆どです。コーティングを行うことによって、仮に暴風雨に見舞われたとしても高い防水機能を保持することができます。ポリウレタンコーティングは防水性が高いという特徴があるため、テント用品の他にザックなどにも幅広く普及していますが、一つ残念な点があります。それは、水分と反応することによって加水分解が引き起こされてしまうのです。

テント(フライ・タープ)のコーティングが剥がれた場合について

テントの生地などに施されているポリウレタンコーティングは、前述の通り年月の経過とともに水との反応で加水分解を起こしますが、これはすなわち劣化につながります。劣化が進むのを許していると、コーティングはやがて白っぽくなり、そのままポロポロと剥がれてきてしまいますし、場合によっては酸っぱい臭いがして、使うのを躊躇うようになる場合もあります。雨水だけでなく、空気中に存在する湿気とも反応するので、湿っぽいままにしておいたり、通気性が悪い場所で保管し続けると、余計早く劣化するのはこのためです。そんな時は、重層を使用してコーティングを除去し、市販されているコート剤などで防水加工をすると、何もしないよりはましな状態になります。どこのメーカーのものかに関わらず、素材特有の性質によって加水分解は起こり得るため、テントの劣化を食い止めたければ、日頃からテントの保管と管理を適切にしていかないといけません。

テント(フライ・タープ)の撥水・防水コーティング方法

劣化してしまったポリウレタンコーティングは、重層を溶いたぬるま湯に浸せば劣化したコーティングをきれいに剥がせますが、テントは大きいため、バスタブや洗濯機などを使わなければいけません。また、うまくコーティングを剥がせたとしても、今度は撥水・防水コーティングを自分でする必要があります。しかし、専用の加工剤を揃えてテントの素材の特性を理解しながら行わなければならないので、お金も手間もかかります。長い目で考えると、コーティングの劣化など一度低下してしまったテントの撥水性を蘇らせるには、アウトドア専門の企業が展開している独自の撥水再処理技術に頼る方法が一番確実です。こうしたサービスであれば、撥水加工処理をしてもらった直後はもちろん、厳しい条件下においても撥水性は長時間続きますのでお勧めです。

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