テントのお手入れ・メンテナンスの方法【テントの寿命を延ばす】

キャンプやテント泊登山を行った後、面倒なテントのお手入れ&メンテナンス。 みなさん、どうされていますか?スタッフバッグに入れたままで次の利用まで開けたことがないという方がほとんどではないでしょうか。

私たちは自社でドロップルーフやテントクリーニングサービスにて沢山のお客様のテントをメンテナンスしているのですが、使用年数が短いにも関わらず状態が悪いテントを見かけることが多いです。自社にてアウトドアのレンタルサービス「そらのした」を展開していますが、そちらでも大量のテントを取り扱っていて、レンタルで扱うテントと比較して使用回数や年数は短いにも関わらず、お客様からお預かりするテントの劣化が激しいということがあります。

私たちはアウトドアのレンタルサービスを2010年6月1日にスタートして、もうすぐ10年になります。10年間で非常に多くのテントメンテナンスを実施してきて感じるテントのお手入れ・メンテナンスの重要さについて解説していきたいと思います。せっかく購入したテントなのですから良い状態に保ちテントの寿命を延ばしましょう。

お手入れとメンテナンスで概念を分けてみる

ここで言いたいのは「お手入れ」と「メンテナンス」の言葉の意味の違いではなく、テント使用後に必要なケアと一定回数もしくは一定期間使用した後に行うケアを分けて考えましょうという意味です。私たちメンテナンスのプロがどんなにしっかりとメンテナンスを行ったとしても、その後手を掛けなくて良くなるという訳ではありません。使用毎のケアと定期的なケアがセットになって初めてテントの良い状態が長持ちすると沢山メンテナンスを行ってきて断言できます。

使用毎のお手入れはテント寿命の最も大きなウェイトを占める

テントの寿命を決める最も重要なポイントは何かと言えば使用後の乾燥です。これを怠ることでテントの寿命を大幅に短くしてしまいます。

テントのフライシートの裏側(内側)には水が染み込まないようにポリウレタンコーティングが処理されています。ポリウレタンコーティングは製造時の処理が簡単で安価な反面、化学的な安定が悪いため湿気と熱で変質し脆くなります。この現象を加水分解と呼んでいます(ちなみにフライシートの表側(外側)には撥水加工が施されています。水を弾く加工です。この処理はポリウレタンコーティングのように時間と共に経年劣化するものではありませんが、使用状況によって性能劣化してしまいます)。

加水分解の主要因は水です。そして加速要因として熱となります。そのため濡れたテントをスタッフバッグに入れたまま車内に入れっぱなしという状況が非常にテントを痛める環境となります。

また、テントには縫い目にシームテープと呼ばれる防水シートが貼られています。こちらもポリウレタンコーティングと同様に湿気と熱で加水分解してしまうため注意しましょう。

加水分解の主要因は水であるために、テントを乾燥状態で保管することが最も重要です。この時注意したいのが、テントの生地には先に説明したポリウレタンコーティングが施されていて、通気性が無いため畳まれた状態では乾燥できません。生地が重なり合わないようにして干し、乾燥させましょう。

保管に関しては湿気がこもらないように注意して保管することが大切です。日光が当たると別途紫外線による劣化が発生してしまうため、直射日光が当たらず湿気がこもらない場所に保管しましょう。

シーズン毎のメンテナンスは良い状態を保つためのもの

使用後と保管では乾燥及び湿気に注意するように前項で理解いただけたかと思います。もう一方でシーズン終わったら全体的なメンテナンスを実施していきましょう。テント表面の汚れを除去するために全体洗いを実施することと、水の弾きが悪くなっているようであれば表面の撥水処理を行います。シーズン毎のメンテナンスはテントの寿命を延ばすというよりも良いコンディションを保つという目的の方が強いです。きれいなテント状態を保つためにクリーニングを実施するし、また、生地の保水を防ぐため&汚れの付着防止&汚れの除去しやすさのためにも撥水加工を行うと良いでしょう。撥水処理に関しては毎シーズンである必要はありませんので使用状況や実態の状況に応じて判断してみてください。

シーズン後のメンテナンスは非常に重労働ですので私たちのテントクリーニングのサービス内のクリーニングだけのコースや乾燥&拭き取りのサービスを利用しても良いですし、撥水加工に関しては個人で行う撥水加工に比べて圧倒的に耐久性が異なるのでそういう目的でクリーニングサービスで依頼することも検討しても良いのではないでしょうか。

まとめ

テントの寿命を決めるのはまずは乾燥が最も重要です。まずは使用後にしっかりと乾燥させることを心がけてください。どうしても乾燥させることが難しい場合はそらのしたでご用意している乾燥&拭き取りサービスを利用してみてください。

一方でシーズン毎には全体的なクリーニングと状態に応じて撥水処理を行いましょう。

今回お伝えした手入れとメンテナンスをしっかりと実施すれば何年でも良い状態を保つことができます。

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